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伝統のスローフードを未来へ残そう。

 御前崎に残る伝統技術のひとつにかつお節の「手火山(てびやま)製法」があります。かつおは海洋国家日本で、昔から親しまれる食材。その誕生は室町時代にさかのぼると言われています。御前崎で現在も継承される、スローフードの原点かつお節についてご紹介しましょう。
直火と天日の輻射熱でじっくり熟成

 生の近海かつおを原料に、いまも匠と言われる人たちによって伝えられる伝統的なかつお節製法「手火山」は、最高品質のかつお節を作る製造方法と言われています。御前崎港で水揚げされたかつおは、同地区内の手火山式製造所で切り分け、セイロに置かれたかつお節はかまどの直火で燻しと乾燥を繰り返し風味と香りをじっくりと熟成します。幾重に積まれたセイロはかつお節と火の状況を見ながら積み替えられます。この「培乾」の後、カビつけされ、天日による日干を繰り返し、やっと完成するのです。その技術は、先人たちの時代の不安定な食料供給事情と季節など自然の環境を背景に考えられた、手間と時間、そして経験と技を必要とする無二の製法なのです。

地球の宝を残し、伝える人々「NPO手火山」

 現代社会生活における「いやし」や「安らぎ」をテーマに「体験」を通じ御前崎の自然や、漁業と水産加工の資源や文化を発信し、新たな交流と地域の活性化を図ることを目的に活動しているのが、「特定非営利活動法人(NPO)手火山」です。「手火山式のかつお節」を現在も作る3軒の製造所は、いずれも御前崎港の地区にあり、現在、NPO手火山の代表を務める吉村さんも手火山式製造所「カネマゴ」で自らかつお節づくりにあたっています。「今年は春から寒く、近海かつおの水揚げ量も少ないけれど、いいかつお節ができるようにがんばっていますよ」と話していただきました。御前崎の風土とともに残る伝統的な食文化「手火山製法のかつお節」、その匠の技をぜひ一度お確かめください。

お茶の魅力がいっぱい御前崎

 池新田地区、「ながしま茶園(さえん)」は、二代目店主の慰代さんと義理の妹・則子さんで営む白い壁が目印のお茶屋さん。丸尾文六翁の記念館から同じ通り沿いを南にクルマで約3分の場所にあります。    お茶の定番「やぶ北茶」から初めて独立して生まれた新品種「つゆひかり」もいま話題のお茶。「お茶のお供に『つゆひかりラスク』がお薦めですよ」と慰代さん。ながしま茶園で販売中です。  今年の新茶も佳境(6月中旬まで)ですが御前崎の深蒸し茶は、夏は爽やかな冷茶で、9月中旬からは新茶の再来と好評な「秋摘み茶」、迎える冬にはコクが増した暖かいお茶をじっくり味わえます。海辺から市街地に足をのばし、四季折々のお茶で「ほっ」と一息ついてみてはいかがでしょう。

お店情報

御前崎 菊川 牧之原

イベント案内サイト

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sweet御前崎

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