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ハワイアンな風に吹かれて

 気がつけば、柔らかくなった陽射しと少し冷たい風に夏の終わりを教えられる季節です。とはいえ、御前崎と牧之原の海岸線は一年を通じて南国情緒が感じられます。その代表的なエッセンスは「フラダンス」。
今回のシズモノは南国の文化「フラ」のご紹介です。
 ハワイの「フラ」(hula)は、日本の能楽と同様に総合芸術と宗教的な側面も持ち合わせた伝統的な文化です。「フラ」という言葉がそもそもダンスを意味しますが、日本では英語の一般名詞「ダンス」を補いフラダンスと表現されることがめずらしくありません。  無文字社会であった頃の古代のハワイにおいて、フラの正確な起源は現在もわからないことが多いとされていますが、宗教儀式や、戦いを含めた人の暮らしとその歴史の中でつくられた踊りと言われています。反対に考えれば、フラこそが古代からの歴史を物語る踊りであり、その魅力はフラを知り、踊ることで奥深さを「楽しさ」として感じることができる点にあるとも言われています。
 岬を目指し金谷-御前崎バイパスを走りトンネルを抜けると、北側に御前崎港を見渡す「ヤシの木通り」、そして港の東にはヤシの木々と芝生広場が広がる海浜公園「マリンパーク御前崎」が整備されています。  2車線になった道路は御前埼灯台を過ぎると海岸線を走る「御前崎サンロード」に変わり、海岸沿いはサーファーやウィンドサーファーが集まる「ロングビーチ」としてにぎわっています。その名のとおり、御前崎の岬周辺エリアは旧御前崎町の時代からその土地のイメージを、ハワイやアメリカ西海岸をイメージして整備され、人々を招いてきたことがわかります。そして、そのエッセンスは牧之原市の静波や相良にも共通しています。
 「マカニ ハウオリ フラスタジオ」は、地元御前崎市を中心に掛川市や牧之原市のみなさんが集まるフラスタジオです。御前崎の岬の交差点から御前埼灯台へと登る道路の北側、テニスコートを再整備して設けられたスタジオからは水平線もみえ、気持ちいい潮風がスタジオを流れていきます。  「フラはやればやるほど深いし、ハワイはもちろん日本の文化の良さも感じられます」と代表の鈴木澄子さん。先生でありながら、生徒さんには「スミちゃん」と呼ばれています。吉祥寺のフラスタジオでの経験を、ご主人の地元である御前崎のみなさんと共有しての「ロコ・スタイル」。「人と出会っていく仕事」と話す自然なスタンスがフラの魅力なのだと感じました。